秋空
今朝5時の山荘の気温 16℃、くもり~快晴。
台風一過の青空でしょうか、吹く風もおだやか、樹々の葉も
やさしく揺れています。
窓を開けると肌寒い冷気。もう美瑛の夏も終わったようです。
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「おはよう、爺。 きょうは朝早くから小姫が朝ごはん
作ってくれた。あの子も腕を上げたゾナ~」
*
「男もいるみたいだし、あ~ぁ! 先を越されそう」
─── 仙台姫
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小姫はまだ研修医(?)なんだろう。だいじょうぶ、
姫のほうが無駄に歳くってない。
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「そう言われると見も蓋もないけどさ、小姫みてると
自分がふがいなくって、こんなはずじゃぁなかったっ
て後悔しきり」
*
「今日から心を入れ直し、お酒も絶ち、三十路おんな
の心意気を見せてあげようと思ってるんだけど、つい
朝からまたお酒を飲み始めてる・・」
─── 仙台姫
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爺もおんなじです。 朝から飲んだくれてます。
体を気遣いながら、ほどほどにですけどね。
姫にもきっと良き伴侶が現われますよ。もしか
したらすぐ近くにいるのかも知れない、気づいて
いないだけで。
小姫のカレって、どんな子? 同級生?
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「開業医の息子らしい。 血を見ると青ざめるん
だと。ある日、授業中にビーカーが割れ、小姫が
手にケガをした時、彼がハンカチで傷口を押さえ
てくれたんだと。そのあと彼は気を失い医務室へ。
それからの付き合いらしい」 ─── 仙台姫
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もしかしたら、いい出会いかも。精神科のお医者
さんなら血を見なくて済むし。
小姫だって震災の時、たくさんの血生臭い現場を
見てきたと言ってた。それがクラリネット吹くこと
で癒されたと。 何がどう幸いとなるか分らん。
うるさい!
今朝5時の山荘の気温 16℃、晴れ。
8月に入り、そのせいか、朝からセミの鳴き声がうるさい。
春から初夏~盛夏へと移るたびにセミはうるさく鳴く。春ゼミ
から夏ゼミに代わるらしいけど、鳴き声はみな同じに聞こえる。
オスがメスに求愛でもしてるんだろう、とにかくうるさい。
人も同じ。他人の睦言を聞かされるほど耳障りなことはない。
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「おはよう爺、二日酔い! 話し相手も無いので(爺も寝てた
ようなので)昨夜は一人酒。 飲みすぎじゃった~」
*
「『細川ガラシャ』読んでるんだけど、大河が休止になって
いて、興味半減。ガラシャの最期の場面だけ最初に読んだけ
ど、壮絶すぎて、もう最初から読む気になれない」
*
「小姫が来週帰ってくる。あの子、少しはお酒強くなったか
なぁ。‛ 酔いどれ女医 ’ なんての、爺、見たいでしょう」
─── 仙台姫
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小姫はまだ二十歳過ぎたばかりと思ってたけど、震災の
時から数えたら、もう25才になるんだ。若い子の成長っ
て早いねぇ。
爺なんかも、なんもしなくても、歳だけはとってゆくよ。
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「ジイ、アル中気味! テレワークで、もう二十日近く
朝からアルコール漬けじゃ」
*
「止めなければと思うんだけど、つい目の前に酒ビンが
並んでるとね、ついふらふら・・とね」
*
「ジイ、『麒麟がゆく』で、‛ 細川ガラシャ ’ 誰がやる
んだろうね? まだ配役決まってないのかな?」
─── 仙台姫
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大河も、今年は先が詰まってくるから、最後は短縮
バージョンのため、ガラシャの死の場面はカットされ
るんじゃないのかな。
姫、「麒麟がゆく」ではなくて「麒麟がくる」じゃ。
夏セミ
今朝6時の山荘の気温 16℃、快晴。
朝早くから、セミの鳴き声で目が覚めた。 どこかしら春ゼミとは
ちがう声音、どうやら夏ゼミに代わったらしい。
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「おはよう、ジイ。 仙台も朝早くからセミがうるさい!
今まで気づかなかったけど、テレワークになって朝の時間
にゆとりができたせいかも知れん」 ─── 仙台姫
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鳥やセミは何故鳴くんだろうね? 黙って静かに暮らせば
穏やかな生涯をおくれるのに。
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「朝から晴れ、無風。日中は28度まで上がるようです。
本州と違い朝晩はかなり涼しい。
昨日、札幌駅前いました。ほとんど人がいません。
たぶん地下道を歩いているのでしょう」 ─── 村人・A
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「爺、テレワークの良いところ ─── 頭ボサボサ、パジャマ
姿でも、酒気帯びでも仕事ができること。 上司のブツブツ
うるさい小言にイライラしなくてすむこと」
*
「意外とテレワークのほうが仕事がはかどる。なぜかと考え
たら、余計なところに神経を使わなくすむことかなぁ~」
─── 仙台姫
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なるほど・・姫でも神経疲れするんだねぇ~
今朝6時の山荘の気温 14℃、くもり。
昼夜の気温差が10度以上。朝は肌寒く、日中は暑い日々が続いている。
もう若くはないので、この寒暖差は身にこたえる。
昼夜の気温差が激しいモンゴル高原ほどはないけれど、北海道では内陸
地帯になる富良野・美瑛・旭川は大陸的な気候。若ければ刺激的でいいけ
れど、老いると一段と身にしみる。
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「おはよう、爺。『白痴』ようやく一冊目終わり(途中とばし飛ばし)。
今日からは二冊目・後編」
*
「疲れたゾナ~、寝不足ジャ~。 小姫に訊いたら、あの子もう2冊目に
入っとると。 若いからの~」 ─── 仙台姫
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若いだけじゃなくて・・・酒飲みながら読むの止めな!
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「ジイ、毎日階段の上り下りしてる? ミーちゃん死ん
じゃってから元気ないぞ! 代わりの猫さがしたら?」
─── 仙台姫
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たまに夢の中に出てくることがある。探したら
出てくるかなぁ。
‵ 死んだ子の歳を数える・・’ というけど、ミーが
死んだのは昨年の秋。あのあと体力がガクッと落ちた
ような気がする。
今朝5時の山荘の気温 15℃(12時:28℃)、ほぼ快晴。
(写真左側の畝は小麦、中の畝は大麦)
北海道はお盆が過ぎると夏が終わる。すると今ごろは
盛夏かもしれない。
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「爺、源氏物語『末摘花』を読んだところ。しこめ(醜女)
と言われた末摘花を、とても大切になさる源氏の君、読んで
いて涙が出てきたよ」 ─── 仙台姫
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女性作家らしい視点だと思いますよ。美男美女ばかりでは、
物語に深みが・・というか、奥行きが無くなりますもんね。
恥じらいながら抱かれる末摘花が、とても可愛いです。
今朝6時の山荘の気温 20℃、晴れ。
内地の被災地の方々には申し訳ないような、好天の日々が
続いています。
コロナの影響でしょうか、美瑛の宿泊施設は旅人の入りが
悪いようです(山荘はコロナの影響ではなく、年中休業状態
です・・。よけいでした)。
北海道の内陸地方の夏は短い。富良野~美瑛~旭川の夏は
7月の半ば過ぎから8月のお盆頃までのほぼ一ヶ月ぐらい、
9月に入ると秋空が拡がる。野山の草花も、季節にこだわら
ずに、いっしょに咲いているのが微笑ましい。
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「おはよう、爺。 岩手県が未だコロナの罹患者が出てない。
南部の反骨精神は感動ものだよね」
*
「小姫と暮らしてたころ、この子どうしてこんなに頑固なの
かと驚いたことがあった。いま思うと、あの子にも南部の血が
流れてたんだ」 ─── 仙台姫
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「おじさん、おはようございます。南部の山は『岩手山』。
山体は、肩ひじを張ったような頑固なお姿。盛岡から見ると
北西にそびえています」
*
「あの山を見ながら育った南部の人たちには、中央の人たち
には染まらないぞっていう気骨が、はぐくまれてきたのかも
知れません」 ─── 小姫
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ほんとだね。 ネットで調べたけど、肩ひじを張りながら
大空を見上げてる。 「南部の桜は北を向いて咲く」という
言葉があったけど、そういう頑固さがコロナなんか寄せつけ
ないのかも知れないね。
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「ジイ、起きてるかい? あんまり早く寝ると、
そのままアッチの世界へ行っちゃうぞ~~!」
*
「ジイ、一人で飲む酒は味気ないの~。コロナ
のせいで毎晩一人酒。 ジイとおんなじじゃ」
─── 仙台姫
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爺は朝から飲んでおる。これから酔いを醒まして
寝るところじゃ。 姫も枕でも抱いて、早く寝な。
今朝7時の山荘の気温 14℃、くもり。
時節がら、コロナウイルスのような雲が現われる十勝岳上空です。
フランスの画家・ルドンにこんな作品があったような・・。
ライラック(リラ)といえば、うす紫色の花が一般的ですが、
白い花弁をつけるライラックは清楚といいますか、‟ リラ ” と
いう呼び名がふさわしいようです。
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「近所に美味しい蕎麦やさんがあります。
たぐと、やま賀、続八条庵、雨耕庵など
個性的ですが、中には堅くて苦労する蕎麦
もあります。
山荘の手打ち蕎麦を食べてる夢をみました」
─── 村人・A
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私も山荘のソバは、食べたことがありません。
夢にも見たことがありません。
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姫、仙台上空にUFOが現われたんだって?
テレビに映ってたけど・・見た?
白いアドバルーンにアンテナみたいなものが
ぶら下がってたけど、北朝鮮あたりから流れて
きた気球かも? 地図帳を見ると、緯度的には
合うけどな。
仙台の何が北の将軍様に気に入られたんだろ
うか、まさか「仙台姫」じゃないだろうね?
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「ジイ、テレワークも意外と大変じゃ~!
お酒飲みながらだから、PCのキーの打ち
間違いが多くてね」
*
「小姫がいたら肩なんか揉ませて、お酒の
オツマミ作らせたり、ご飯の支度させたり
して・・」
*
「でも、女医さんのタマゴにそんな事させ
られないし、あの子、いま大変らしいよ」
─── 仙台姫
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小姫が前に言ってた、「私には最先端の
医療を学び、施す技量は無いけど、病んで
いる人に寄り添える「村医者」になりたい
と。
震災が今もあの子の中でいきてるんだね。
今朝5時の山荘の気温 15℃、晴れ(午前10時:25℃)。
今日の予想最高気温は27℃。相変わらず寒暖差の激しい美瑛です。
山荘は樹齢20年ほどの雑木林に囲まれていて、野鳥の鳴き声が
かまびすしい。今朝も夜明け前から、名も知らぬ鳥の鳴き声で目が
覚めた。朝の訪れがうれしくて鳴くんだろうが、安眠妨害でもあり。
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十勝岳連峰の「雪形」も、このところの暖かさで雪解けが進み、
形が崩れてきました。 下の写真は5/20ころのものだけれど、
昨日撮ったものもその下に載せてみました。
コロナウイルスに似た妖怪の頭部もちぎれ、踊り子の羽根も
みすぼらしく、下腹部もたるんできたようです。
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「ジイ、『源氏』どこまで読み進んだ?」
─── 仙台姫
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『帚木』の最初の方で足ぶみ。もう無理かも。
覗き見したいが ・・
今朝9時の山荘の気温 23℃、快晴。
夜明け前の気温が 8℃ほど。 それが一気に15度も上がり、
窓を全開にしている。冬用の衣類を春向きに替えたいところだ
けれど、歳をとると体が外気に順応しづらくなり、少々の暑さ
は我慢している。
今日は何度まで上がるのか、さらに夜更けには何度まで下が
るのか、旭川周辺は大陸風の気候ゆえ、油断ならない。
山荘の外壁(木の板を張り付けたもの)に、野鳥が穴を開け
困っていたところ、巣箱をこしらえてあげたらいいというので
ありあわせの木の板で作って壁に取り付けた。
最初はアカゲラが占領していたが、そのうちシジュウカラが
乗っ取り、さらに名も知らぬ野鳥が乗っ取りして、今は写真の
小鳥が我がもの顔で出入りしている(名前は不明)。
巣箱は2階の窓からすぐ近くにあるので、カメラを向けても
慣れたもので、知らんぷり。すこし脅かしてやると、ようやく
外に飛び出した。
巣箱の中はどうなってるのか、開けて覗いてみたい気もする
が、軽犯罪法に触れるので、やめておく。
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「巣箱にシジュウカラが入ったようです。
アカゲラやゴジュウカラより小型で声もキレイです。
住居も驚くほど清潔で、子が孵ると、木の葉の毛虫
や植物についている害虫をほとんど食べてくれます」
─── 村人・A
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前にも教えていただいたはずですが、鳴き声は
‘ ピーチェ チョイ! ’ です(メモしてました)。