風情

    1-009

              1-010

                        1-011
      今朝6時の山荘の気温13℃、曇り。

     窓の外、曇り空に立つ樹々の葉に動きはない。 窓を開けても野鳥の鳴き声は
    なく、 遠くかすかに虫の音(ね)が聞こえてくるだけの朝。 寒くなってきた。
                      *
    「美瑛はあと何年残れるか」。 ヒンシュクを買いそうな言い様ですが、ここで
    いう美瑛とは ‘ 観光地・美瑛 ’ のことです。
     風情というものが観光地には求められる。 その風情が失われてゆくと観光地
    としての役目も終わる。「古都・京都の風情が失われつつある」から、その前に
    「描き残してほしい」は作家・川端康成さんが日本画家・東山魁夷さんに残した
    言葉。 古都を描く東山さんの絵には、何げない路地や石垣の一つ一つが描かれ
    たものもあり、風情がどこにあるかを教えてくれる。
     美瑛に風情があるとすれば、それは何処なのか。 いつまでも 「丘」や「木」
    ばかりを売り出していたら飽きられる。

              1-045

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

             「おはよう、爺。 美瑛の風情は雲かもね」
                        ─── 仙台姫

             ・・・・・・・・・・・・・・・・・

                    そうかもね。

             ・・・・・・・・・・・・・・・・・

               1-4 (2)
                (日没が早くなってきた)

            「確かに、美瑛の雲は地上に近く、雲が動く
            と他にはない風景に見えます。
             今日の写真は大豆のニオでしょうか? 風
            で倒れないよう芯には杭を打ち、まっすぐ立
            っています」       ─── 村人・A

             ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

               掲載が遅くなってごめんなさい。

             ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

            「村人・Aさんの 『日没が早くなってきた』、
            茜色の残照が降り注ぐのが見えるようです。
            そして聞こえてきたのが交響曲第9番 ホ短調
            作品95『新世界より』」   ─── パック

             ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

               「爺、明日は朝から雨だからね。
              畑に出るんじゃないよ!」
                         ─── 仙台姫

Filed under: お便り,美瑛,風景  タグ: — tomi 07:39

放棄地

    1-090830-93
                       1-090830-92

              1-150

             今朝6時の山荘の気温20℃、晴れ。

     暑くも寒くもなく爽やかな朝。 少し前までは野鳥の声がうるさかったのに、
    ここ数日は虫のすだく音のほうが多くなりました。 野鳥と虫、鳴く時期を心
    得ているんでしょうか、もう秋です。
     下の写真はイヌタデ畑 ・・・ではなく耕作放棄地。美瑛でも所々見かける
    様になりました。 アゼがあるので、前は水田だったと分かる場所も多くある。
    数年も経つと幼木が生えてきて、そのうち元の原生林に戻ってしまう。 写真
    の場所は畑地だけれど、あとを引き継ぐ後継者がいないのかも知れない。
     山荘も後継者がないので、10年もすると廃屋になり、辺りは元の原生林に
    戻る。こんど生まれ代われたら野鳥かキタキツネがいいな。 アカゲラで3年、
    キタキツネで5年、エゾシカは撃ち殺されるので、エゾリスで3年ほど。
     人間はもういいかなと。
                      *
         今朝の新聞コラムより ───

       (この場所に掲載した 『折々のことば』、及び 『天声人語』は
        著作権に抵触するため、添付写真、削除しました)

        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

        「おはよう、爺。 生きる事を放棄するなよ。でもアカゲラや
        エゾリスになったら飼ってやるからね」
                      *
        「餌やったり、シモの面倒みてあげたり、たまにお酒飲ませて
        あげたりね」               ─── 仙台姫

            ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

                  早く、なりてぇ~

            ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

                1-7 (2)
                   (鳥に吠える)

             「昔、固形の石鹸をそとに置いておくと、
             カラスが持って行きました。 カラスは川で
             洗濯をしてると思っていましたが、食べて
             いたようです。 きっと泡だらけになってい
             たでしょう」      ─── 村人・A

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

          「爺、おばんでやんす。山荘が廃屋になっちゃうって
          本当? 前にもそんなこと言ってたよね」
                      *
         「仲間たちで何とかできないかって話してたことあるん
         だけど、現実の問題?」       ─── 仙台姫

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

           今すぐじゃないけど、現実の問題。爺も歳だからね、
          生存率は長くてあと10年ほど。建物も出来て15年
          ほどで、傷みも少ないから人手に渡そうかと考えてる。
           姫の会社の保養所なんかに使う?

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

           「爺、マジなんだ。 そしたら爺はどうするの?
           ゆくゆくは老人ホームなんかに入っちゃうの?」
                          ─── 仙台姫

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

           静岡にオンボロのアパートがあるから、老後は
           そこで暮らすさ。 冬、除雪の苦労も無いからね。

Filed under: お便り,新聞、ニュース,美瑛  タグ: — tomi 08:11

バクチ ?

    1-149
                       1-143

              1-151

             今朝6時の山荘の気温、18℃、晴れ。

     美瑛は平地が少なく、大抵はなだらかな丘ばかり。 だから大雨には弱い。
    雨水が川となり、丘の畑を削り、農作物を流してしまう。収穫を間近にした
    ジャガイモや豆類が道路際まで流されているという光景を、新聞配達の方が
    話してくれた。現地を見るのが気が重いので、例年の今ごろの、ジャガイモ
    の収穫風景などの写真を探してみた (写真・上、2004、8/26)。
     給与所得者とちがい、農家は一年の所得を数種類の作物を生産して得る。
    だから天災のダメージは大きい。 近くの農家の方が以前語っていた言葉を
    思い出した ───「農業はバクチみたいなものだ。 いくら努力しても報われ
    ないことがある」。さらに「内地で災害があると大儲けすることもある」と。
     この秋の収穫風景は写真には残せない。

              1-006
                   (ボリジの花)

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

         「おはよう、爺。 もう畑仕事やめな。小姫が心配してたぞ。
        最近また朝の報告が無いって」      ─── 仙台姫

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

          血圧計が出払ってるもんだから、つい忘れてしまってね。
         夏バテ気味で食欲無し。体重2kg減! これからまた畑。

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

          「爺、どうした? 最近元気ないぞ! ペロリ菌入りの
          お酒もう飲んじゃった? こんどポロリ菌入りのお酒
          送ってあげようか?」        ─── 仙台姫

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

             なんだ? そのポロリ菌入りってのは。

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

           「姫のカワユイ乳首に浸したお酒」  ─── 仙台姫

              ・・・・・・・・・・・・・・・・

                 要るか、そんなもん!

Filed under: お便り,美瑛  タグ: — tomi 07:17

台風

    1-1-127
                       1-090812-1

              1-090815-2-1
                   (クサフジ)
 
              今朝6時の山荘の気温22℃、曇り。

     ほぼ10日ほど 「近況報告」 をお休みしました。 体が壊れたのではなく、
    P・C が雷に打たれ壊れたのが原因でした。場所がら相変わらずカミナリに
    弱い山荘です。山荘に P・C など不要だと雷様に叱られているんでしょう。
                     *
     北海道を襲った台風による被害はTVで知った。 風は無く、雨がいつもよ
    り長く降るなぐらい、まさか美瑛川が氾濫していたなど、予想も想像もしな
    かった。
     畑仕事をしていると、心配した内地のなじみの旅人から電話が入る。 知ら
    なかったなんて言えないから、適度に取り繕う。
     北海道は広いが、美瑛も広い!

        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

         「大雨に強い山荘が証明されたようで安心しました」
                        ─── 村人・A

          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

         雨には強いんですが、カミナリ親父には泣かされます。
        ところで下の写真、玄関横のポーチに落ちていた野鳥の
        死骸です。どうして死んだのか分かりませんが、2.3日
        前には、この場所より2mほど離れた所に横たわってい
        ました。 死んだ鳥が動くはずもなく、恐らくキタキツネ
        あたりが窓際まで運んだものと ・・・、でも、なぜなん
        でしょうね。

      1-DSCF4711   1-DSCF4712

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

           「鳥は窓ガラスに衝突して天国に行きました。
           暴風雨の夜に多発します」   ─── 村人・A

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

          ほぅ ・・、するとつまりなんですか、暴風雨の夜は
         野鳥もハメを外してワイワイやるわけですね? それで
         辺りはもう暗いもんだから、飛ぶ方向を見失った奴が
         フラフラ窓ガラスにドスンと。 ただそれを、キタキツ
         ネがどうして移動したんでしょうかね?

Filed under: お便り,動物,天気、星空,美瑛  タグ: — tomi 09:49

斜に構えて

    1-137
                       1-121
                           (赤羽のポプラ)

              1-026
                (今は亡き ‘ 哲学の木’ )

             今朝6時の山荘の気温17℃、ほぼ快晴。

     今日も暑くなりそうな予感。 でも今は窓を開け放つと肌寒い。 野良仕事は
    午前中だけの予定だけれど、その前に音を上げるかもしれない。
                      *
     美瑛の丘には傾いた木が多く見られる。 どうして傾くのか? 何も気取って
    斜に構えているわけでもなかろうが、なぜか人気がある。 季節風がまともに当
    たる丘の上に育つと、どう抗っても曲げられてしまう。 そういう樹木の無念さ
    を見る人は喜ぶ。
     ふと、彫刻家・ロダン作の 『バルザック像』 を思い出した。 ネットより拝
    借した写真を2枚、下に並べてみると ───

         1-Monument_to_Balzac       20090922111317

     左の写真は正面からだが、少し離れた角度から見ると(右の写真)像が傾いて
    いるのがわかる。どうしてロダンは立像を斜めに傾けたのか。背後に寄りかかる
    物も無いのに、不自然だ。
     これは村人さんに伺ってみたい。ロダンには不自然にデフォルメされた作品が
    多くありますが、この像もその系列なんでしょうか。 真っすぐにスックと立つ
    より斜めに構えて、世の中を余すところなく観察してやろうという、19世紀の
    フランスの小説家魂を表現したかったんでしょうか。
     美瑛の丘の傾いた木々たち、いったい世の中の何を見つめているんでしょう。

       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

        「おはよう、爺。 わが社にもバルザックが一人おる。 腕を組み、
       首を斜め上に曲げ、何も考えずにただボーっとしてるアホ部長がな」
                              ─── 仙台姫

         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

        美瑛にもおる。 腕を組んで窓の外を眺め、嫌だなぁ、今日は暑く
       なりそうだ。 野良仕事はしたくないし、朝から酒でも飲んでいたい
       なぁ~て男が。

         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

       「爺、もう畑? さっき部長が、今朝の話と同じポーズしてたので
       思わず吹きだしちゃった」
                       *
       「なんだ? って顔したから(デスクが近い) バルザックに似てま
       すねって言ったら、『バルザックって誰だっけ・・』 ってまた例の
       ポーズ」
                       *
        「もうすぐ定年だから、退職後のことでも考えてるんだろうな。
        わが社のバルザックは、しょせん仙台の小市民だよ!」                      
                              ─── 仙台姫

         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

             これから畑。 倒れたら例の所に通報して。

         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

         「爺、今日はラベンダー畑じゃなく、ブルーベリー畑だって?
        どうした? 急に気が変わったか?」     ─── 仙台姫

         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

           いや、ラベンダー畑の草取り作業に出かけたんですが、
          ふと隣のブルーベリー畑の様子を覗いてみたら、これが
          どうもひどいものでして。放ったらかしにしておいたの
          で、雑草がブルーベリーを覆いつくしてまして酷い光景
          でした。
           早生品種がもう青黒く熟してましたので、除草しなが
          らついでに収穫もしてきました。 今日の作業は4時間
          ほど。 疲れましたよ ・・・。

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

           「爺、今日収穫したそのブルーベリー、いつ届く?
           小姫と私の所に別々にだよ。 ジャムにしないで冷凍
           のままでもいいからね」      ─── 仙台姫

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

            口は禍の元、黙ってればよかったのになぁ・・。
           小姫はすぐ夏休みだから、休み明け頃送ってやる。

     1-DSCF4629    1-DSCF4630

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

         「バルザック像の傾きは県立静岡美術館にあるバルザックの像を
        見て頂くと理由が分ります。 彫刻は色や形ではなく量を表現します。
       静岡のバルザックは両手でタマを握っていますが、写真のバルザック
        も着衣の中のその量の重さを表現し、バランスを考えたものと想像し
       ますが、私見です」              ─── 村人・A

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

         「おじさん、こんばんは。 私はジャムのほうがいいです」
                                ─── 小姫

Filed under: お便り,美瑛,風景  タグ: — tomi 07:09

3本の木

    1-DSCF0040
                       1-DSCF0059

      今朝5時の山荘の気温15℃、曇り。

    掲載写真は今から十数年前(2003、7月)のもの。 左上は山荘裏の丘から、
   右下は北瑛の丘の 「親子の木」 と呼ばれる3本のカシワの木。
    近年、この 「親子の木」の真ん中の小さな木が強風で倒れた。さてどうするか。
   観光名所の一つである。 民有地に生えていた木だから、町が勝手にどうこうする
   わけにもいかないが、地主さんの許可を得て新しく ‘ 子供の木 ’ を植樹したそう
   だ。 植樹式には子供たちも参加して。
    ちょうど上の写真を撮ったころ、山荘に子供連れのお客様がみえた。小さな女の
   子と若いお母さんだった。 二日ほど滞在されたが、移動手段がないので、私が車
   でめぼしい所を案内してあげた。 ちょうどあの 「親子の木」 が見える所に来た
   とき、今まではしゃいでいた二人が急に黙ってしまった。「あれが親子の木と呼ば
   れる3本の ・・・」、そこでようやく私は気づき黙った。 配慮が足りなかった。
   父親も一緒に来たかったかもしれないのに。
    何日かして礼状が届いた。 その末尾に 「・・ようやく主人と別れることができ
   そうです。 旅から帰ると裁判所から通知が来ていました・・」。 御主人の家庭内
   暴力がひどかったとも。
    私たちは何気なく、3本並んだ真ん中の木が小さいから両親と子供だと思い込む。
   シングルマザーの視線などあまり考えることもなかった。きっといつか、東日本の
   震災で、子を亡くした親、親を亡くした子が美瑛の丘に立つ日が来るだろう。視線
   の先に何を見るのか。
    木を新たに植樹するのではなく、小さな地蔵さんでも置いてほしかった。

    1-DSCF4592    1-DSCF4590-001
        (エリンジューム)

        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

          「おはよう、爺。 お地蔵さん、いいね。 顔の表情が
          はっきりしない粗削りのがいい。 見る人のそれぞれの
          思いが込めれるから」        ─── 仙台姫

         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

          「爺、いま小姫の所。 けさ急に思い立って来ちゃった。
         部屋の中、どこかに男の匂いがしないか嗅ぎ回ったけど、
         まぁいないようで安心」
                      *
         「3か月ぶりだけど、急に大人びちゃって、目のやり場に
         困る所もある。 あとで写真送ってあげるね」
                            ─── 仙台姫

            ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

               1-CCF (3)
                 (リスが煙突から脱失)

          「知人は富良野のラベンダー祭りを見に行きました。
         想像以上の交通渋滞を説明しても、ワカラナイでしょう」
                          ─── 村人・A

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

            山荘の庭の早咲きラベンダーも咲き始めました。
           広い畑のほうは雑草に埋もれて瀕死状態。何とか
           せねばと悪戦苦闘している男もやはり瀕死状態。
            この時期の富良野は、朝から観光バスが並んで
           大変な渋滞のようです。お勧めなのは早朝5時頃
           ようやく太陽が昇ったころにラベンダー園を散策
           するのがいい。野鳥の鳴き声も響き、香りと共に
           辺りを独り占めできます。

    1-DSCF4579    1-DSCF4578

              1-DSCF4577
         (写真は山荘の庭のラベンダー。「今年もご苦労さん」
         つい言葉をかけたくなる)

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

         「爺、小姫の写真、届いた? デレデレ鼻の下のばして!
         コラッ! スケベ爺々! カワユイ小姫はまだ18歳だぞ!」
                      *
         「膨らむ所はふくらみ、締まる所はしまり。 もう少女から
        大人の女に体も変わってるんだよ」
                      *
         「コラッ、ジジイ! 遠い昔の18歳の頃を思い出してる
         んじゃないのか?」          ─── 仙台姫

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

         女性の体を真剣に見つめるようになったのは、絵の勉強を
        始めるようになってからです。初めは邪念が多くて困りまし
        たが、慣れるに従い、その奥深い美しさに魅了されました。
         少女から次第に大人の女性に成長する体つきは、なぜか
        蠱惑的です。

Filed under: お便り,植物、花、ハーブ,美瑛,風景  タグ: — tomi 06:30

ジャガイモの美瑛!

   1-DSCF0013     1-DSCF0009

     今朝6時の山荘の気温14℃、うす曇り。

    旅人に人気の美瑛の7月、 いよいよ始まった。 とはいえ、リップサービスは
   控えめにしないと、街全体が軽々しくなってしまう。
    でも一つだけ声を小さく自慢してもいいのは、丘にうねるジャガイモ畑の花だ
   ろうか。富良野のラベンダーに比べ、美瑛のジャガイモと言えば、どうも分が悪
   い。若い娘たちには見向きもされない。おまけに花の咲いてる時期がラベンダー
   のように長くはない、観光目的ではないからだ。
    でもそこがいい。 媚の無い、けな気な美しさがある。 一年のほんのわずかな
   この時期の丘風景。 写真ですが堪能してもらえればと。

   1-DSCF0026     1-DSCF0019

       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

      「おはよう、爺。 今日も畑? 『こころ旅』 観た? 映ってた?」
                             ─── 仙台姫

         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

             いまから草取り。 映ってなかった。

          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

                「爺、もうお昼だよ~」
                     *
          「どこかのアホ総理が、中東で馬鹿なこと言うから
         日本人に犠牲者が出るんだよ。 羽田まで行って土下
         座せんか! あの顔見てるとヘドが出るワ!」
                           ─── 仙台姫

          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

           誰のこと言ってるのか知りませんが、冷静にね。
          まぁ、どこの国の為政者でも、感情的になる顔は
          醜いものです。
           今日の美瑛はさわやかです。気温は20度前後、
          緩やかな風があり、湿度も低く、畑に座り込んで
          ると、うっとりして横になりたくなります。蟻が
          噛みつき、痛くて目が覚めますがね。

          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

           「オ~イ、爺、午後も畑? 今日は何人の処女を
          助け出した?」          ─── 仙台姫

          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

          処女かどうかは知りませんが、50人ぐらいの乙女を
         クローバーの中から救い出しました。 でもまだ全体の
         1/4 ぐらいです。
          一杯飲んだら気力も蘇えってきたので、続けますか。
                     *
           涼しかったので、今日はほぼ一日除草作業。

          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

              1-20160706_143505
                   (石狩市)

             「今日3時頃の日本海の写真を送ります。
             もうトンボが飛んでいました」
                       ─── 村人・A

            ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

               今年の秋は早いんでしょうか?
              それともトンボになにか異変が?

              1-DSCF4558
               (今夕7時ごろの十勝連峰)

Filed under: お便り,季節、四季,美瑛  タグ: — tomi 06:44

花ざかり

    1-DSCF0076
                       1-DSCF0083

     今朝7時の山荘の気温15℃、うす曇り。

    2.3日はダメかと思われた体も、朝起きると生気を取り戻している。まだ若い。
   逆に気力が萎えているからおかしい。 ズルい体になったものだ。
    でも肩から指先まで微妙に痺れていて、自分の腕ではないような感覚。さてさて
   どうする? 当たり障りのない口実をもうけて休もうか。
    なんの意味もなさない事で日々を送る。 畑の草取りをしたところで、一銭にも
   ならないし誰も喜んではくれない。 高度な経済社会の中では笑いものだが、でも
   そういう自虐的な滓のような場所から世の中を眺めると、ある種の優越感もわいて
   くる。 「君たち、そんなに今の生活が心地良いのかよ~」 なんてね。
    この時期の美瑛はどこも花盛り。 順序良く咲くのではなく一斉に咲く。 順番を
   待っていたら、すぐまた冬が訪れる。

       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

          お~い、爺! きょうも畑? 座り込んで草取り
         してるんだって? そのうちお尻から根が生えてくるぞ」
                           ─── 仙台姫

          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

            尻から根が生える? 想像しただけでヒワイ。
           水の入ったペットボトル、小型ラジオ、それに
           携帯をたずさえて、そろそろまた出陣!
            退屈しのぎに爺の携帯鳴らさないように。

          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

          「まだ畑に出てないんだって?」  ─── 仙台姫

            ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

             そう、洗濯に手間取ってね、これから。
            携帯、マナーモードにしておくから。

            ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

                1-20160623_084424
                   (訪問者)

           「玄関先に大きなクワガタがいて驚きました。
           新品です」        ─── 村人・A

            ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

           元・自然児の村人さんが驚くんだから、相当の
          代物なんでしょうね。

            ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

           「おじさん、大丈夫? 具合悪いそうですね。
           日射病? 美瑛も今日は夏日だそうですね。
            畑は涼しい朝のうちになさってはいかがです
           か」             ─── 小姫

             ・・・・・・・・・・・・・・・・

                 ハイ、そうします。

             ・・・・・・・・・・・・・・・・

            「コラッ、ジジイ! 声が裏返っとるぞ!
           こんなブログ見たら、誰も予約なんかしなく
           なるぞ」         ─── 仙台姫

            ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

           いやはや正解です。 たった今、来月の予約の
          キャンセルが入りましてね。 皆様、この欄をご
          覧になってるんでしょうか。 気をつけないとね、
          姫も協力して下さいよ。

            ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

           「爺、『冬の日』 読んだよ。 最後の数ページ、
          涙ポロポロ。思い出しただけでウルウルしてくる」
                          ─── 仙台姫

            ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

           山本周五郎さんもそうですが、泣かせどころが
          うまいですねぇ。 爺の目にも涙でした。

            ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

          「爺、今夜も藤沢周平、読む? 私は一つ飛ばし
          て最後の 『花のあと』。 いっしょに読もうぜ!」
                         ─── 仙台姫

            ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

           姫、せっかく親からいただいた美しい顔形なん
          だし、もうちょっと、その男言葉を改めたらどう
          なの。もしかして男のモノが付いていたりして?

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

          「爺、『花のあと』、前に映画化されたの、TVで
          見た記憶がある。確か北川景子さんが主演だった?」
                          ─── 仙台姫

            ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

            そうだったような・・・そうかも知れない。
           爺は疲れたので・・・ もう半分眠ってます。

Filed under: お便り,日常生活,美瑛  タグ: — tomi 07:54

ピンク色の春

              1-140531-13

              今朝6時の山荘の気温12℃、雨。

      終日雨の予報。 京都からみえた旅人、数日の北海道旅行の最終日に美瑛を
     選んだようだ。 雨の美瑛、印象はよろしくない。
      帰って人に訊かれたら、「評判ほどでもなかった」 と、たぶん答えるだろ
     うか。 雨の日の美瑛、お勧めの場所はと訊かれると困ってしまう。

    1-120618-2    1-120618-1

     手入れの行き届かないハーブの庭。 体調を崩し、2年ほど放っておいたら、
    雑草にもめげず、たくましく自己主張するものが結構ある。もともとハーブは
    雑草みたいなものだから、かえって居心地が好いのかもしれない。
     いま草だらけの庭で輝いているのが写真の「チャイブ(ス)」。複数形「S」
    が付くが理由はあまりよく分からない。 別名:西洋アサツキと呼ばれ、両者は
    見分けがつきにくく、山荘のものも雑種かも知れない。 春先の庭で、ピンクの
    花を咲かせる 「イブキジャコウソウ」 ともども、心を和ませてくれます。

        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

           「爺、お客さんもう帰った?」   ─── 仙台姫

          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

           北海道(道東方面)に移住したいという方々でした。
          何の力にもなってあげられないけど、北海道の人口が
          一人でも増えるのは良いことです。

          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

          「順調に予約があるみたいね。よかった、よかった」
                           ─── 仙台姫

          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

           よかったと言えば、来月まで予約が有りませんので、
          よかった、よかったとばかりは言えますけどね。

          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

           「コラッ、ジジイ! やる気あんのか?」
                            ─── 仙台姫

          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

           ありません。 ありませんけど、おいで下さる方には
          最善をつくします。 ただ、帰り際に 「また来てもいい
          ですか?」 と訊かれると、首を傾げる癖があります。

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

              「おバカだねぇ、首は前に倒すもの。
              あとでペロッと舌出せばいいんだから」
                         ─── 仙台姫

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

            ほう ・・、姫らしくもない。 姫も世の荒波に
           もまれ、丸くなりましたねぇ。

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

           「爺、今朝の 『こころ旅』 観た? 正平ジジイ、
           カラシとタクアン間違えてやんの。 歳だねぇ~」
                          ─── 仙台姫

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

             可愛いじゃないですか。言外に姫のイタワリが
           あふれてますね。

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

                1-img136 (2)
                  (隙間から朝日)

           「ワインに干し葡萄やチーズ、日本酒にニシンの燻製や
          硬いジャムパンの相性がいい話をしていると、『酒は何
          でも合うべさ』 と言われました」   ─── 村人・A

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

           掲載が遅れてしまい、申し訳ない。 夕方から数時間
          眠ってしまいました。

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

          「こらっ、ジジイ! 連絡が取れないけど、どうした?
         ついに死んじゃったか?」       ─── 仙台姫

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

             だから、眠ってたって言ってるでしょう!

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

            「おじさん、おばんです。 今日の 『こころ旅』、
           北上川の源泉を訪れる番組でしたね」
                      *
            「あの可愛い水音が次第に大河になってゆく姿は、
           どこかスメタナの『モルダウ』に似てませんか?」
                            ─── 小姫

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

           「モルダウ」の最初の数小節は、木の葉から落ちた
          水滴が、チョロチョロとした流れになり、次第に川へ
          となってゆきますね。 チェコのボヘミアの森を源泉
          として、やがて国境を超えて、ドイツに入ると名を
          「エレベ川」 に変え、北海に注ぎます。
           国境を超えると名が変わるという事がない日本の
          川。 あたりまえだという事を大切にしたいですね。

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

          「爺、『花のあと』どこまで読んだ? 今夜も読む?」
                           ─── 仙台姫

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

             今夜は録画しておいたテレビ番組をこれから
            観ますので、読書はお休みです。

Filed under: お便り,植物、花、ハーブ,美瑛  タグ: — tomi 06:34

太陽を描く

             1-130816-1

            今朝5時の山荘の気温17℃、くもり。

     「丘のまち」と呼ばれる美瑛も、その丘が、季節、場所、気象条件により
    様々な表情を見せます。 上の写真は夕方4時ごろの、どこか気だるい靄が
    漂う、間の抜けたような写真ですが、好きです。
     なぜカメラのシャッターを押したのかと自問していたら、ふと 平山郁夫
    さんのシルクロードの絵の中に、こんな一枚があったような気がし ネット
    で探してみた(写真・下)。

    rakudaryusa(l)   u12066

     乾いた砂漠の空気感、背景に沈む太陽、逆光気味のシルエットがどことなく
    郷愁を誘う。背景に太陽や月が多く描かれる。 幼児の描く絵には、かならず
    太陽が登場するが、どこか根源的なところでつながりがあるのかも知れない。

       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

         「おっはよう、爺。 きょう小姫帰って来る。ちょっと
        大人びた顔して、『ただいまっ!』 ってね。 もう姉妹
        じゃなくて娘だね」
                     *
       「前に ‘ アンベちゃん’ のこと 『よっ! 米国の太鼓持ち』
       って言ったの、受けてる。
        政治屋って、中身がモロに出るからな~」  ─── 仙台姫

       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

        誰に受けてるのか、およそ想像できるけどね。むかし、ある
       政治家が講演会で演説してた。横でそれ聞いていた作家の司馬
       遼太郎さん「あの人、黙ってればいい人なんだけどね」と小声
       で言ったとか。
        政治家は言葉がいのち。その言葉を否定されたら、ただの生
       ゴミみたいな存在になっちまう。

        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

        「生ゴミなら袋に入れて道路に出しておけば、収集車が
        処分してくれるけど、そのままだと、臭い匂いが出てきて
        まわりが迷惑するんだよな」       ─── 仙台姫

        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

         姫の相手をしてると一日が始まらん。これから館内の
        掃除をして、涼しいうちにブルーベリーの収穫。気温
        上がる午後は新聞と読書。 年寄りだって程々に忙しい。

         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

         「国民健康保険が1940年に皆保険とされたのは、
         徴兵検査を受ける青年の体位が低下し、戦力にならな
         いことに驚いた軍部の要請による。
          この話の本筋は掴めませんが、国のご都合主義で国
         民の命が勝手に動かされる臭いを敏感に嗅ぐ若い人が
         いる事に感心します」       ─── 村人・A

              1-img425
                   (立秋)

          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

         我々の若い頃も、ベトナム反戦デモがありましたね。
        放水銃を浴びビショビショに濡れ、催涙ガスで目を赤く
         はらした友人が、無言で下宿に帰ってきました。 どう
        言葉をかけてよいやら分からなかった。
         どんな時代でも、若者は時代の血生臭さを敏感に感じ
        取る。 若さは潔癖ですからね。

          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

           「おじさん、ただいま。 高校生最後の旅でした。
          いろいろな事があり、いっぱい感じ、思うことが
          たくさんありました。少し大人になったような気
          もします」           ─── 小姫

          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

         よかったね。 お姉ちゃん、淋しそうだったけどな。

          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

        「爺、お晩でやんした。 小姫が岩手のお酒(一升瓶)を
        ぶら下げてきた。お祖父ちゃんに持って行けって言われた
        らしい。
        恥ずかしかっただろうな、女子高校生がだよ、一升ビン
       だよ」                ─── 仙台姫

          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

            ありがたく飲みな。 三度頭を下げてね。

Filed under: お便り,写真、絵,美瑛  タグ: — tomi 05:20
  • 2019年9月
    « 8月    
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    2930  
  • 最近の記事

  • 過去の記事

  • カテゴリー