おおよその
今朝8時の山荘の気温 23℃、曇り~雨。
昨夜は蒸し暑く、寝苦しい一夜でした。 いつもなら10度台まで
下がる気温が、夜が明けるまで20度台。本州ならば熱帯夜だった。
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美瑛に来る旅人の目を引くのが、丘の上に立つ「一本の木」。なぜ
二本でも三本でもなく一本なのか。農作業の合間、一休みするための
木陰づくりのためか、農耕馬を休めるためのものか。
ある日、土地の人に尋ねたところ、「アレは地境の木」なんだとか。
つまり、Aさんの農地とBさんの農地との ‛ 大よその境の目印 ’ 。
別に測量して植えたわけでもなく、あくまでも大よその。
「おおよその」って言葉、とても美瑛になじみます。
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「おはよう、ジイ。朝から大忙し、テレワークなんて
やってられね~よ! 明日小姫が帰ってくるので朝から
大掃除」
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「あの子、帰ってくるといつもクンクン臭いを嗅いで
大騒ぎ。 少しはお酒の臭いぐらい慣れろよって!」
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「ジイ、エアコン利かない! Tシャツにホットパンツ
下着なし。 スースーして気持ちいいけど、誰か来たら
どうしよう」 ─── 仙台姫
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どうしようって・・思いきりサービスしてあげたら。
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「ジイ、職場の若いのが来てくれ、エアコン直った。
ベランダの室外機(?)の前に不要な段ボール箱を
並べておいたのが原因だって」
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「お礼に ‛ チュッ ’ してあげようとおもったけど、
ノーパン・ノーブラだしね。 この次にね~って」
─── 仙台姫
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冬は室外機の周りを温めておいたほうがいいけど、
夏場は風通しをよくして、熱気を外に出すようにね、
「熱気」だけをね。
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「丘の上の一本の木は、農作業の目印にと残して
置いたようです。
一本だけ立っていると、孤独に耐えているのか、
気ままで自由なのか木に声をかけたくなります。
ただ、カミナリが鳴ると危険です」
─── 村人・A