斜に構えて

    1-137
                       1-121
                           (赤羽のポプラ)

              1-026
                (今は亡き ‘ 哲学の木’ )

             今朝6時の山荘の気温17℃、ほぼ快晴。

     今日も暑くなりそうな予感。 でも今は窓を開け放つと肌寒い。 野良仕事は
    午前中だけの予定だけれど、その前に音を上げるかもしれない。
                      *
     美瑛の丘には傾いた木が多く見られる。 どうして傾くのか? 何も気取って
    斜に構えているわけでもなかろうが、なぜか人気がある。 季節風がまともに当
    たる丘の上に育つと、どう抗っても曲げられてしまう。 そういう樹木の無念さ
    を見る人は喜ぶ。
     ふと、彫刻家・ロダン作の 『バルザック像』 を思い出した。 ネットより拝
    借した写真を2枚、下に並べてみると ───

         1-Monument_to_Balzac       20090922111317

     左の写真は正面からだが、少し離れた角度から見ると(右の写真)像が傾いて
    いるのがわかる。どうしてロダンは立像を斜めに傾けたのか。背後に寄りかかる
    物も無いのに、不自然だ。
     これは村人さんに伺ってみたい。ロダンには不自然にデフォルメされた作品が
    多くありますが、この像もその系列なんでしょうか。 真っすぐにスックと立つ
    より斜めに構えて、世の中を余すところなく観察してやろうという、19世紀の
    フランスの小説家魂を表現したかったんでしょうか。
     美瑛の丘の傾いた木々たち、いったい世の中の何を見つめているんでしょう。

       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

        「おはよう、爺。 わが社にもバルザックが一人おる。 腕を組み、
       首を斜め上に曲げ、何も考えずにただボーっとしてるアホ部長がな」
                              ─── 仙台姫

         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

        美瑛にもおる。 腕を組んで窓の外を眺め、嫌だなぁ、今日は暑く
       なりそうだ。 野良仕事はしたくないし、朝から酒でも飲んでいたい
       なぁ~て男が。

         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

       「爺、もう畑? さっき部長が、今朝の話と同じポーズしてたので
       思わず吹きだしちゃった」
                       *
       「なんだ? って顔したから(デスクが近い) バルザックに似てま
       すねって言ったら、『バルザックって誰だっけ・・』 ってまた例の
       ポーズ」
                       *
        「もうすぐ定年だから、退職後のことでも考えてるんだろうな。
        わが社のバルザックは、しょせん仙台の小市民だよ!」                      
                              ─── 仙台姫

         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

             これから畑。 倒れたら例の所に通報して。

         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

         「爺、今日はラベンダー畑じゃなく、ブルーベリー畑だって?
        どうした? 急に気が変わったか?」     ─── 仙台姫

         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

           いや、ラベンダー畑の草取り作業に出かけたんですが、
          ふと隣のブルーベリー畑の様子を覗いてみたら、これが
          どうもひどいものでして。放ったらかしにしておいたの
          で、雑草がブルーベリーを覆いつくしてまして酷い光景
          でした。
           早生品種がもう青黒く熟してましたので、除草しなが
          らついでに収穫もしてきました。 今日の作業は4時間
          ほど。 疲れましたよ ・・・。

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

           「爺、今日収穫したそのブルーベリー、いつ届く?
           小姫と私の所に別々にだよ。 ジャムにしないで冷凍
           のままでもいいからね」      ─── 仙台姫

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

            口は禍の元、黙ってればよかったのになぁ・・。
           小姫はすぐ夏休みだから、休み明け頃送ってやる。

     1-DSCF4629    1-DSCF4630

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

         「バルザック像の傾きは県立静岡美術館にあるバルザックの像を
        見て頂くと理由が分ります。 彫刻は色や形ではなく量を表現します。
       静岡のバルザックは両手でタマを握っていますが、写真のバルザック
        も着衣の中のその量の重さを表現し、バランスを考えたものと想像し
       ますが、私見です」              ─── 村人・A

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

         「おじさん、こんばんは。 私はジャムのほうがいいです」
                                ─── 小姫

Filed under: お便り,美瑛,風景  タグ: — tomi 07:09
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