寂しいから好き!

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      今朝5時の山荘の気温9℃、小雨。

    今日も気温一桁台の肌寒い朝から始まりました。 暗く、寒く、雨の降る美瑛。
   そんな美瑛ももちろんあります。 明るく伸びやかで、健康的な美瑛ばかりでは
   ありません。 負の美瑛も、たまにはいいものです。
    昨夜、若い女性から長文のメールをいただいた。 その中から ───

    「私は北海道の食材や景色ももちろん大好きなんですけど、本当は北海道の
    寂しさが好きなんだと思うんです。 言葉足らずで誤解されるのが怖くてなか
    なかそのことは言えませんけど ・・・。 陽に追われるような南よりは、陽の
    あたらない時間が長い北へ、暑く生気を吸われるような南よりは、凍えるよう
    な寒さのなかで生きていることを感じられる北へ・・・。
     北海道にいると気候や土地柄からか、人生の陰の部分に寄り添えるような気
    がするんです。厳しい冬が長く続き、ようやく春、夏が来てもあっという間に
    過ぎ去ってしまい、どこか儚い。それは、生まれてきたというだけでいろんな
    辛さを背負うことを宿命づけられている、そしてそんな中でも、ふとしたこと
    が心に沁み幸せを感じられる、人の一生に似ていると思うんです。
     北海道に行くと、風景や気温やいろんなものを、人生の辛さや悲しさ、はか
    なさ、美しさと重ねては浸っているんです。わたしにとっては北海道は、本当
    の自分に帰れる場所です。それらをまとめて 『寂しいから好き 』っていうこ
    とになるんですけど ・・・・」

    「寂しい」と「淋しい」 の違いは、本人の周りの情景と、本人の心象風景の
    違いだと言われます。「淋」はサンズイがつくので、しつとりと涙を誘うよう
    な感情表現に使われるようです。
     上のメールの中の「寂しいから好き」、とても素敵な言葉です。今まで心の
    奥にあって、言いたくても言い出せない言葉を若い方から引き出していただき
    ました。「北海道 寂しいから好き!」。そんなキャッチコピーを若い人から
    もらいました。

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    「おじさん、おはようございます。 今朝の 『寂しいから好き!』って言葉、
    私も大好きです。そんなこと言ったら変人あつかいされそうで、なかなか言い
    出せませんでしたが、よくぞ言って下さったって喜んでます」
                     *
    「若い女性って、もちろん私より年上ですよね。 ありがとうございましたと
    伝えて下さい」                      ─── 小姫

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             「お~い、爺!」   ─── 仙台姫

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                  なんだよ~ 姫。

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          「あっ、ゴメンゴメン、急に仕事が入っちゃったから
         後にするわ」            ─── 仙台姫

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           急に仕事が入ったって、会社にいれば、仕事が
          あるの当たり前じゃろが! どういう職場なんだ。
           仕事の合間ぬすんで、メールするんじゃない!

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          「めずらしく私のところまで仕事がまわってきてね、
          いま一段落したところ。
          『こころ旅』 観てる? 最近、東京ばかりでつまん
          ないよね。 早く東京脱出しないかなぁ」
                          ─── 仙台姫

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        昨日でしたか、東京の中野から三鷹までのコースでした。
       学生のころ一年ほど中野に住んでましてね、あまりいい思い
       出はありませんでしたが懐かしかったです。近くに神田川が
       流れてました。 もちろんあの 『神田川』 が流行る数年前
       でしたがね。
        ところで、姫の所まで仕事が舞い込むのはめずらしいと?
       重役級なんだね。

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           「そう、重役級。 ただし、お給料は係長程度。
           コラッ、支店長! 給料上げんかい! 欠食児童
           抱えてんだからな。なんなら暴露してやっても
           いいんだぞ! ・・・(略)・・・」
                          ─── 仙台姫

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          やめなさい。 誰が見てるか分からないんだから。

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           「コラッ、病み上がり爺々! だったらメール
          載せなきゃいいだろう。 省略なんかしやがって」
                          ─── 仙台姫

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          一応、来るものは拒まずですからね、姫・係長殿。

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          「お姉ちゃん、顔もだけど、だんだん満島ひかりに
          似てきたよ」           ─── 小姫

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          「今朝の寂しさの話。 北海道を敏感に切取っていて
         安心します。 北海道は寂寥感が漂う大地です。 緯度
         が違うので、木漏れ日も嬉しそうに踊りません」
                          ─── 村人・A

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                 (島が動いている)

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          出稼ぎ先の静岡から新潟へ向かう途中の八ヶ岳高原。
         その辺りの道を走ると、北海道に帰ったような不思議な
         気分になります。あれはどうしてなんだろうかと考えた
         ことがあるんですが、標高が千数百mなので、北海道の
         平地と植生が似ている、そのせいで漂う空気が同じだと
         気づきました。でも、同じ空気でも北海道の空気はどこ
         か違いますね。

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              (夕陽に照らされた山荘東の丘)

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        「メールへのとてもあたたかいお返事、ありがとうござい
        ました。自分の気持ちを言葉にしてよかったです。小姫さん、
        村人さんにも共感してもらえて、嬉しい限りです」
                             ─── 月夜

Filed under: お便り,北海道  タグ: — tomi 06:45
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