暮しもある

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             今朝7時の山荘の気温 8.9℃、曇り。

      窓で切り取った外は曇り空で無風。時間が止まっているようで息苦しい。
     自然に動きが無いのは恐い。 自分が生きているのか確認できないからか。
                      *
     美瑛の丘や山々をカメラで捉えるとき、たぶん旅人は、そこに生活の匂い
    があるのを嫌う。日々の暮らしの猥雑な部分を持ち込みたくない、忘れたい
    とカメラをぶら下げて来たからだろうか。
     でも「丘のまち」と人気の美瑛にも、人々の暮らしは当然ある。家々もあ
    る。丘の美しさはもちろん、住む者の生活の匂いも一枚ぐらい撮ってほしい。
                      *
     今日はめずらしくお客様がある。色づき始めた秋をカメラに収めようとす
    る人々だ。 雲間から青空が広がってきた。 やれやれ、よかった。

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          「爺、おはよう。 ・・・ (略) ・・・」
                      *
        「ところで、彼岸花のこと 曼殊沙華(まんじゅしゃげ)って
       言うよね。その曼殊沙華をうたった歌があったはずとネットで
       調べたけど、山口百恵ばかり」
                      *
        「TVで前に女性歌手が歌ってた記憶があるんだけど、歌詞
       が違う。なんかオドロオドロとした印象があったんだけど?」
                           ─── 仙台姫

        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

       たぶん、北原白秋の『曼珠沙華(ひがんばな)』だと思われます。

           GONSHAN (ゴンシャン) GONSHAN 何処へゆく
           赤い御墓の 曼珠沙華(ひがんばな)曼珠沙華
           けふも手折りに来たわいな

           GONSHAN GONSHAN 何本か
           地には七本 血のやうに 血のやうに、
           ちやうど あの児の年の数(かず)

           GONSHAN GONSHAN 気をつけな
           ひとつ摘んでも 日は真昼 日は真昼
           ひとつあとからまたひらく

           GONSHAN GONSHAN 何故(なし)泣くろ
           何時(いつ)まで取っても 曼珠沙華 曼珠沙華
           恐(こは)しや 赤しや まだ七つ

       「ゴンシャン」とは良家の娘のこと。 道ならぬ仲の男との間に
       子をはらみ、堕胎し、その後を詠んだ詩でしょう。生きていれば
       その赤子も、今年で七つ。
        爺もそのテレビ番組、観た記憶がありますよ。
                     *
        ネット (YouTube) で調べたら、山田耕筰さんが曲をつけて
       ます。
        たくさんの女性歌手が歌ってますが、 中沢 圭さんが正統的、
       峰岸夏子さんは、姫の言うオドロオドロした歌い方でした。

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          「おじさん、ありがとう。 『北斎』 観ましたよ。
          絵心がまたうずき始めてきました。
           お栄さん役の宮崎あおいさんが素敵でした」
                     *
          「北斎の青ですが、『ベロ青』とか言ってましたが、
          現在の青とは違うんですか?」    ─── 小姫

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          浮世絵のことは詳しくないんですが、たぶん今の
         油絵の具の「プルシャンブルー(ベルリンブルー)」
         のような色合いかと思います。 紫色の入った濃い青
         が 「ウルトラマリンブルー」、少し黒が混ざったよ
         うな深い青が 「ベロ青(プルシャンブルー)」 で
         しょうか。 ときどき絵も描いてますか?

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       「なかなか時間がなくて。 気持ちに余裕がないんでしょうね。
       時々パステルで、部屋の中の物を描いてます」  ─── 小姫

Filed under: お便り,日常生活,美瑛  タグ: — tomi 08:29
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